ペンは剣よりも強し

好きなことを、好きなときに、好きなだけ。

ありがとう、少年たち~私は夢を追う~

人生で初めて 大阪松竹座に行って

人生で初めて 舞台を見ました

 

少年たち〜Born tomorrow〜

 

生の芝居が持つエネルギー、「伝えたい!!」という12人の熱い想いに圧倒されまして。

お芝居ってこんなに人を動かせるんだってびっくりしました。そりゃみんなお芝居したくなるわって。

 

それはさておき、内容がかなりシビアで。結構引きずりました。まぁ、「シビアだ」と感じるのは、私がそのテーマから逃げているからなんですけどね。

 

 

前置きはこれ位にしておいて、

少年たちを観劇して感じたことを"厳選して"綴ります。

 

 

 

私が最初に号泣したシーン(笑)

格子の外と中。ただの壁として外と遮断しているんじゃなくて、もっともっと深い意味を持った「格子」は、この舞台で大きな存在でした。

 

みんなはいいよなぁ、

戦争のない国に生まれて

 

こんな言葉初めて聞いた。

いや、聞きたくないって自分でシャットアウトしてたのかもしれない。

ちょっと皮肉めいたこんなこと言われて、私には返す言葉がなかった。そうだよね、徴兵制度も戦争も無い日本。在り来りな言葉だけど、やっぱり私達は「恵まれてる」。

じゃあ、残された11人はどうだろう。外の世界(娑婆)に出たいって思ってるけど、もしそれが徴兵制度のためだったら、、。私は、例え隔離されていようと刑務所での暮らしを選ぶだろう。でもジェシーには、選ぶ権利すらなかった。善し悪しを考えることすらなかった。だってそれが戦争なんだから。善し悪しを考えていたら。そこにはしか残らない。

 

 

 

11人の必死の努力は、ジェシー自身を取り戻すことが出来た。ジェシーの、見失った生きる意味、平気で人を殺せるようになってしまった心、1度失ってしまった優しい感情。そのすべてを11人が命を懸けて取り戻した。12人は、ただの友達とか親友とかライバルじゃなくて、もっと違う特殊な何かで繋がっているんだろう。

でも、人はたった数センチの金属で死ぬ。その金属、その金属を銃口から放った人は、相手の感情の動きや想いを知らない。戦場では、人間は金属と同じ、感情のないロボットだ。

 

こんな馬鹿なことで

人生が終わるなんてダメだって!

 

京本はそう言った。なぜか私はこの言葉が胸に刺さって抜けなかった。

 

  • あいつのぶんも生きる & 君にこの歌を

 

何かが足りない

 

歌詞にあるように、ジェシーが死んだ朝でも夜明けはいつものようにやってくる。他人からすれば、いつもと変わらない夜明けだ。でも、残された11人と観客にとっては、何かが足りないんだ。もちろんその「何か」は「ジェシーが居ないこと」だけど、それだけじゃないはず。もっと抽象的で、心臓の裏の隅っこあたりにあった何かが足りない。

 

さよならとお別れの挨拶を言う代わり

君にこの歌を僕はおくりたい

君の苦しみ知りながら

君の悲しみ知りながら

何もできない僕なのね

 

元気でとお別れの挨拶を言う代わり

君にこの歌を僕はおくりたい

 

君はこの歌をいつも歌ってくれ

君はこの歌を歌い続けてくれ

君は歌いつつ歩きはじめてくれ

君が歌うとき 君が歌うとき

僕も共に歌う

 

君は顔上げて今日も進んでくれ

君は涙拭き明日に向かってくれ

君は風の中強く走ってくれ

君は空見上げ 君は空見上げ

 

さあ手を振ってくれ

 

 

長々とすみません。でもこの舞台を見てこの曲と、歌詞が大好きになって。どうしても歌詞を見て欲しくて。

この " 君 " は " ジェシー " であるし、 " 残された11人 " でもあるし、さらに " 観客 " でもある。

 

〈残された11人→ジェシー

これはもちろん

 

ジェシーの苦しみや悲しみを知ってたのに、俺らが何も出来なくてごめん。でも、その代わり俺らは生きるよ。だからジェシーはそっちでこの歌を歌ってよ。ジェシーが歌うのが聞こえたら、俺らも一緒に歌うから。ジェシーもそっちで死ぬ気で生きろよ。

 

ってことだと思うんです。

 

ジェシー→残された11人〉

これは

 

みんなにずっと迷惑掛けててごめんね。でもお別れの挨拶を言う代わりに、この歌をおくるよ。俺を思い出すなら、この歌を歌ってよ。歌いつづけてよ。でも俺のことは置いといて、みんなはみんなの人生を歩いてね。涙を拭いて、風の中走ってね。辛くなったら、この歌を歌って空を見上げてごらん。そうしたら俺も手を振って一緒に歌うから。

 

って意味かなぁ。

 

 

〈12人→観客〉

これは

 

戦争って、こんな残酷なんです。みんながここにいることも当たり前じゃないんです。だから、みんなはこの舞台を見たという経験と感想と知識を持って、明日からも毎日を生きてください、歩きはじめてください。たとえ正面から風が吹いても、空を見あげれば俺らがいるよ。

 

って言いたいんじゃないかなぁって。

 

 

この歌、本当に前向きなんです。だからみんなも潤んだ目で上を向いて歌ってて。しかも笑顔で。それで「あぁ、ジェシーの死は、残った11人にとってちゃんと意味を成してるんだ」って私はわかったんです。人の死って目を背けたくなるし、マイナスしかもたらさないような気もするけど、見方によったら、プラスになるんですね。

 

____________________

 

 

全く文章が纏まらなかったことをここでお詫びします…。

でも今感じたことは今言葉にして残しておきたくて。もっともっと書きたいことあるし、言いたいけど、あまりにもまとまらなさ過ぎるのでそろそろ終点を目指します。

 

最初は、舞台が終わってすぐShow timeが始まるのがとっても謎でした。「いや、やんなくてよくない?」「気持ちの切り替え辛いわ」って思ってた。でもそこにこの舞台の意味が詰められていて。

こうしてエンターテインメントを楽しむことができて、それで笑顔になれることってこんなに幸せなんだって。ジャニーズは、舞台とshow timeの落差でこのことを私たちに伝えたかった。多分。ほんとに、凄い事務所です。

 

この舞台、そしてみんなのお芝居は私に勇気をもたせてくれました。

今生きてることがありがたくて、素晴らしいことなんだったら、もっともっと自分のやりたいことをやろう。気抜いてる暇なんてない、遠慮してる暇なんてない、なんでもかんでも片っ端から挑戦してやろうって考えるようになりました。

現に、私は前から夢見ていた海外留学を実現させようと挑戦を始めました。

 

12人にとって私はただの他人だし、別の人生を生きてます。でも、でも、私みたいに、この舞台を観て、若い彼らのエネルギーに圧されて、彼らの涙に心を動かされて、何かに挑戦しようとしはじめた人はきっと他にもいるはずです。

だからこの舞台に関わってくれた人全員に言いたいんです。

 

ありがとう!!

私も夢を追いかけるよ!!

 

ってね。